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case1. 休職はいたしません。

このケースのときの退職理由は、心身(膝、腰、精神)を壊したからです。詳しくはこちらの記事に書きました。

 

dontomi.hatenablog.com

退職を申し出ると、「すぐに退職することはない、とりあえず休職で様子を見た方がいい」と言われました。私は退職したいのだ、と何度も伝えようとするも、言わせてくれず(←せめて聞いてよ…)それ一辺倒でゴリ押してくるので、嘘だろうが「休職の方向性で…」と言わない限り、もうこれ以上一日たりとも休ませてくれない雰囲気でした…。また疲労で思考能力も著しく低下していた(←しつこい)ので、ちょっと休んで家で落ち着いて検討したら違う結論になるかもなとも思い、一旦はそれで引き下がりました。

結果、数日考え続けても、主に下記の要因から、もう続けるのは無理だ、という結論は避けられませんでした。休職ということは、復職がその先にある訳で、その復職が、私には相当難しいと感じていたからです。復職だけではなく、そもそも今後、園や集団での保育士としてはやっていけないとすら感じていました。身体が万全の状態でなきゃ、たくさんの子どもたちをいっぺんに保育は出来ないし、お預かり出来ないと痛感したからです。生命を預かる、とても責任のある仕事なので、自信を持ってやるにはまず自分の健康があってこそだと身を持って経験したからこそだと思いますね。 

 

1.  この保育園の労働環境では私の心身持たない

膝と腰を痛めて、動けなくなる状態になるまで”気付かなかったくらい感覚がマヒしていた”ことは、私にとってかなりショックでした。身体を酷使するのは職業柄仕方ないとしても、実際まともに休みがないことによって身体を休められないから回復も出来ず、ただただ悪化していくだけだったのではと思います。今後、それの改善は期待出来なかったので…。

2.  この状態(特に怪我の問題)でこの仕事をやるのは不安でしかなく、そんな自分自身に限界を感じていた

子どもたちが危ないシーンにいち早く駆けつけられなかったときに、もう無理だと思いました。もし何かあったとき、身体のことは言い訳にならないですから。なにより子どもたちに申し訳ないなと。常にその恐怖を持ちつつ、その中で保育をする自信も持てなかったというのもあります。

3. 医者から「良くなって復帰しても、体質的にまた痛みは繰り返すから、どうしても続けるなら痛み止めやテーピングとかで毎日誤魔化していくしかない」という話をされた

痛み止めとテーピングを毎日しながら仕事をするのは想像しただけで辛かった…それ効かなくなったらどうするの…っていうのもありますし。足首がグラグラしているのはもうどうしようもないですし、楽観的に考えられる要素が一つもないんですよねこの問題は…実際にコルセットとサポーターを装着して保育に入っても、ほとんど意味をなさなかったですし…。

4. 既に約1年休職し続けているスタッフがいる

実は既に一年前から休職している先生がいて…その先生は、精神的にもうムリです、って言って突然来なくなったんですよね…ちょっと経ってから、「〇〇先生はしばらく休職することになりました」って。このときは深く考えなかったけど、今回実際自分が当事者として経験してみてこれか…と思いました。その先生が、私と同じように退職の申し出→休職への誘導、の流れかどうかは分からないですけどね。

5. 申し出たときには既に一週間ほど休んだり早退などをしていて、周りに迷惑をかけていた(と言われた)

例の直属の上司である主任から、一週間休んだことに対する嫌味と脅しをまぁ長々と聞かされ続けたんですね。もうこれ以上休んだり早退なんか出来ると思うなよ、と。園長(事務長)と主任との連携のなさよ…。休めると思うなよ、って言ってる人いるのに休職ゴリ押してくるってなんなの…欠勤と休職は違うということなのでしょうか。これたとえ休職するとして、復職したときマジで居場所ないじゃん…としか思えませんでした。それまでずっとヤツのいじめに耐え抜いてきましたけど、それはまだなんとか保育が出来ていた(日々仕事をしていた)から、それを矜持に乗り越えてきたという部分がありました。でも今回は、また今までみたいに保育に入れる自信も持てない状況で、周りも敵って…絶望しかないじゃん、と。

 

そういったことから、休職はハッキリとお断りしました。しかし何回そう言っても、全くとりあってくれなくて、もう退職代行が頭をよぎりました。ただお金のこともありましたし、何よりそんな分かってもらえないのが悔しかったので、出来る所までは自力で頑張ろうと最後の気力を振り絞った気がします。。。NPOでやられている退職相談に何度も相談し、こう言われたらこう、みたいなレクチャーをうけ、それを活かして交渉?に臨みました。もはや最後は泣きながら現在の状況と気持ちをぶつけて、それでも理解頂けなかったので、退職届と制服を証拠が残る形で郵送して、終了しました。綺麗な形とは言えないとは思うのですが、私としては誠意を尽くしたと思っています。

 

余談ですが…

何故こんなに話すら聞いてくれず、退職させてくれず、休職をゴリ押ししてくるのか…この問いにNPOの方が納得いく回答をくださいました。それは、

「保育士の登録人数が足りなくなると園がもらう補助金の額が減るからではないか?なんなら園児の人数に対する規定の保育士の人数が足りなくなり、行政から指導が入る可能性もある。休職なら登録人数に含めることが出来るから、休職をゴリ押しするのはよくある手口です」

とのことでした。。。

よくあるやつなんだな…と変に納得してしまいました⁠(⁠´⁠ー⁠`⁠)⁠当時はその問題を考える余裕もなかったので気づかなかったけど、うん…足りてないとは思ってたけど、法律的にもアウトな人数だったんだあの職場…と、怒りとかを通り越してうんざりしてしまいました。だって、なにかあったらマジで子どもたちが可哀想なのに…そんなことにも気付かない(のか気づいてないふりをしていたのか…)のに、よく偉そうにしてたなぁあの人たち…と呆れてしまいました。

 

話は少し逸れますけど、今色々、保育の現場での問題(虐待とか…)が話題になってますけど、実際あんなの(もうちょっとソフトにしたものが)日常的に行われていました。初めて見たとき、あれはアウトじゃないか、と周りにも言ってみたものの、正直アウトなことは分かってる、でもみんな自分の担当業務をまず第一にやらないとだし、他の先生にかまってる場合じゃない、と言われました。たしかに一理あって…自分の主な担当クラスのことをやることすら間に合ってないのに、他のベテランの先生たちのことなんて言ってる場合じゃなかったんですよね。でも今思えばそれも精神マヒしてたからだとつくづく思います。

全国にある、保育施設全部を定期的に調べたりすることは行政的には現実的に不可能で(…だと思ってました、実際一年に一回来るぐらいのものだったし、事前に来る日が通知されていたので対策をしていた)、私が休職をゴリ押しされた原因である、保育士の登録人数と実際の出勤人数との差も、ニュースで上がっている虐待も、それぞれ明るみに出ない限りはこのまま続いていくんでしょうね。でもそれはきっと、保育だけじゃなくて、教育現場全般や医療現場など、他の業種職種でもある問題なんだと思いますけどね。